パソコンやスマート端末などで、いくつかのまとまったファイルを、ZIPや7zやCABなどといった圧縮形式で、1つのファイルにまとめることができる。容量も削減することができ、メディアへのバックアップや外部とファイルのやり取りをする時に便利ですよね。
そこでZIPや7zなどの一部の形式に圧縮する際には、どれくらいサイズが縮まるか圧縮レベルの違いがあって、その度合いをアーカイブ作成時に調節できて、可能な限りきつく圧縮するようにも、全く圧縮しないようにもできる。
また、.TARという形式は、そのものはまとめるだけで、ファイルサイズ自体は全く削減されていない。
全く圧縮しない形式に意味はあるのでしょうか。
容量の削減を取るか、速度を取るか
実は、意味はあります。
圧縮をきつくする方法は少しでも容量を縮めたい場面に、
あまり圧縮しない方法はアーカイブの作成と解凍の速さを求めたい場合に需要があります。
圧縮率を高くすると、低くした場合より時間がかかるようになり、頻繁に圧縮や解凍をするような使い方ではやや扱いにくくなってしまいます。
サイズは小さくなるので、特定のメディアや容量制限の中にどうしても収める必要がある場合などに有用です。
一方で圧縮率を低くすると、容量は削れないものの、圧縮・解凍がすぐにできて早く中のファイルを取り出せます。
1つにまとまりさえすればデータの削減を問わない用途や、削減があまり見込めない場面に有用です。
このどちらに重きを置くかで、圧縮レベルの使い分けをすることができます。多くの圧縮解凍ソフトでは、そのバランスがちょうどよい値が初期設定になっているはずです。
TARは他の形式のために必要
また、gz(gzip)、bzip2といった方式に圧縮する際には、制約として単一のファイルしか圧縮できないようになっているため、その際に2個以上のファイルを1つにまとめる役割をTARが担います。
「フォルダの中に複数のファイル」をgzなどに圧縮するにも、TARが必要です。
これらの形式において、拡張子が.tar.gz、.tar.bz2など、TARの名残があるものになる場合があります。
ただ、Windowsでは、ZIPや7zなどで十分な場合がほとんどです。Windowsユーザーを相手に配布するファイルで、gzやbzip2などを見ることはめったにありません。主な理由は、受け取った側がそのTAR系列のファイルを解凍するためだけに、解凍ソフトを用意することを強いられることになる場合が多いからです。
RARとライセンスの制約
ちなみに、.RARという圧縮形式を見たことがある方は多いと思いますが、あれはアーカイブの解凍はフリーソフトでもできるのですが、RARファイルに圧縮することだけは、未だにフリーソフトではできないのだそうです。
圧縮率が高くて人気のある形式ですが、圧縮には専用のシェアウェア(有料ソフト)が必要です。ライセンス上、そのしくみを利用して、同じことができるソフトウェアを他に開発することが禁止されているのだとか。
圧縮さえできれば使い勝手は良い、便利な圧縮形式です。
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