今回は、学生時代の社会科の先生(当時推定30~40代、既婚の男性の先生)の話です。
外食でうどんを食べに行くと、どうせどっかから仕入れた袋麺を出してきて茹で直しただけみたいなクオリティのくせに、安くても500円は取る店が多いのが嫌になって、なんなら自分で粉から打ったろうと思ったんだそうです。
久しぶりに包丁を持ったので…
しかしそんなことは今まで、一度もやったことがない。粉を水に溶いて生地、まだただの塊としての生地から、丸く薄く伸ばす段階でうまく丸く伸びません。いびつな楕円になって、さらに端から破れてきて、何回も丸めてはやり直し。水分が蒸発していきますから、手早くやらないと生地がどんどんボロボロになっていきます。
次にそれを畳んだうえで細く、つまり麺の形に切る段階ですが、まあ初めてなのでうまく均等に切れません。そもそも普通の料理で包丁を持ったこともそんなにないですから。太さはバラバラ、長さもバラバラ。束を持ち上げたら細いところでちぎれて、ぼとっと落ちる。
どうにか切って熱湯に放り込んで茹でるも、太さも長さもバラバラなので熱が均等に通らない。太い部分が茹で上がる頃には細い部分はノビノビ。
だしはまあ、売られているあのうどん用の粉末だしを、説明に書いてあるとおりに水に溶かすだけなので、そこだけは失敗のしようがなかったのですが…。
あれだけの価値はあるのでは
結局、まあ、一回もやったことがない人が、誰にも習わずに初めて打ったらこんなもんだろうな、という程度のボロボロの出来あがりに。うどん…と言っていいのかコレ?
それを処分するみたいに食べながら、「ああ、これからは文句言わずにお金を出して食べないといけないな」という結論に至ったのだそうです。
うどんのあの値段には、それだけの価値はある。
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