「猫の首に鈴をつける」という言葉があります。
童話から生まれた言葉で、
一見名案に思えても、実行することはとても困難であることのたとえ
という意味です。
猫にいつもいつも襲われるネズミたちが、猫に襲われないようにするにはどうしたらいいか、と会議をしていた中で、ある者が
猫が来たら音で分かるように、猫の首に鈴をつけよう
と提案しました。
一度は名案だと讃えられましたが、じゃあ誰が猫の首に鈴をつけに行くのか、という話になると、誰も名乗りを上げることはできませんでした。
我々みたいに人間同士で、向こうがこちらを殺してはこない見込みがそれなりにある条件であっても、こちらが敵視するような相手にネックレスをプレゼントして、その首につけてもらうなんてのは、そんな簡単な話ではありません。
思い通りになることより、思うようにいかないことのほうがよっぽど多そうなこの世の中。
たらればを言っていても前には進めませんが、人間の世界ではこういう言葉やたとえも自然と生まれてくるものです。
恋の歌なんて、思うように恋ができていない話の歌ばっかりですよね。思うように恋ができていることを歌にしても面白くないからでしょうか。

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