セキレイには主に白いのと黒いのと黄色いのがいますが、人間の世界で一番よく見かけるのは白いのです。水辺で暮らすだけでは飽き足らず、コンビニの駐車場でたむろしていることが多いやつです。水辺が近い田舎のコンビニに限らず、周りがびっちりコンクリートばかりの都会のコンビニでも他の鳥よりはよく見かけます。
店を出たところで、買ったパンやおにぎりを食べている人がたまにいるので、それを遠くからじっと見つめて、その人がいなくなったところで飛んでいって、その人がこぼしたのを食べる。人を待つだけで、ただで食料にありつけます。
こないだコンビニで食べ物を買って外に持って出たら、「何を買ったのー?」ってセキレイが車までついてきました。何もあげないぞ。
ツバメの巣と同じ理屈
現代のツバメが人間の生活圏の中にばかり巣を作るように、コンビニは人間が関わっていることで、天敵のカラスやヘビが寄り付かないということを利用しているようです。
人間の存在は脅威だけど、それを逆手に取ってみた例です。彼らは人間がコンビニに居るセキレイを襲っても何の得もしないから、普通は襲わないことを知っているのか…?
さらに駐車場は真っ平らでアスファルトばかり、草や木がないから遠くが見渡せるし、夜に中が明るくなると虫が来るからそれも食べられる。自動ドアは閉まっているけど人が来たら開くってのがわかるようで、うまく合わせて出入りする子もいます。他の鳥みたいに出られなくなって中で暴れることはあまりありません。
人間の世界をうまいこと利用する鳥たち
このように、人間の生活圏と鳥の生活圏が重なってくると、鳥もそれなりに考えるのでしょう。人間が自然を利用するように、自然の鳥もまた人間界を利用します。
他にも、コイン精米機で精米しようと思ったら先にその外でハトが待ち構えていて、精米を始めたらどうしても飛び散るので、ハトが寄ってきてその飛び散った米を必死に食べだしました。
もう、しょうがないなあ。